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お知らせ

再発防止策の概要について

2007年10月23日

日本畜産株式会社
代表取締役 小林茂之

弊社が製造しておりました「鹿児島黒毛和牛コロッケ」の原材料に、鹿児島産黒毛和牛のほかに他府県産の和牛肉及び他の国産牛肉を使用しておりましたことにつきましては、お客様、お取引先様及び関係者の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけすることとなり、改めて深くお詫び申し上げます。


弊社は、今回の事態を深く反省し、以下のとおり再発防止策を定め、実施しておりますので、その状況をご報告申し上げます。



1.正確な表示を保証する体制の確立について


弊社の事業部門は、惣菜部と精肉部とからなっており、それぞれ隣接する別棟の工場で製造加工を行っております。「鹿児島黒毛和牛コロッケ」につきましては、製造を担当する惣菜部から精肉部への原材料の社内発注が口頭で行われていたため、実際の作業者には「鹿児島産黒毛和牛肉100%」であるべきことが確実に伝わらず、他産地の黒毛和牛が使用されることがありました。また、特売等への対応ため一時に多量の受注を受けた際には、受注への対応のために、一部に他の国産牛やホルスタイン種の牛を使用しておりました。


そこで、弊社では、社内における口頭での伝達に起因するミスの再発を防止するため、惣菜部から精肉部への社内発注を始め、社内での製品の流通を文書で管理することにより、指示が実際の作業者まで正確に伝えられ、実際の納入が指示通りに行われたことを確実に点検できる体制を整えることとしました。そのための新たな伝票の作成と、その運用ルールの全従業員への説明については、10月21日までに完了しております。


また、品質管理部を事業部門から独立させ、以上の運用ルールが適切に行われているかを定期的に点検する体制を整えてまいります。



2.コンプライアンス体制の確立について


今回の事態の根本的な原因は、食品表示に対する法令及び消費者の求める「食の安心」に対する理解の不十分さにあり、そのことが受注数量への対応のために一部に表示とは異なる牛肉の使用や、また、表示の信頼性に影響を与える作業工程の不備の改善の遅れにつながっておりました。今般、失った信頼を取り戻すためには何よりも「食の安心」を第一とするコンプライアンス体制の確立が不可欠であると認識し、以下の取り組みを開始しております。


10月21日、作業工程改善のために休日出勤した全従業員に対し、社長から一連の経緯を説明した際に、納入先様や消費者の信頼を取り戻していくためには、コンプライアンス体制を確立していくほかはないことを説明し、今後実施していくコンプライアンスのための施策への協力を求めました。


同日、社内に社長を委員長とし各部門長を委員とするコンプライアンス委員会を設置し、第1回の委員会を開催し、以下の点について取り決めました。


まず、従来からの生産性よりも「食の安全」を重視するという企業理念について、さらに「食の安心」への期待にこたえていくという観点から見直していくとともに、それを具体的な行動規範として取り決めていくことといたしました。


また、今回の事態の根本原因が、食品表示に対する法令知識や「食の安心」に対する認識が不十分であったことへの反省から、定期的な教育研修を行ってまいります。これは、コンプライアンス委員会の下に教育研修委員会を設けて運営することとし、早急に食品表示にかかわる研修を実施するための準備に入っております。


さらに、社内のヘルプラインの設置、コンプライアンスに関する外部のアドバイザーの選定などについても、準備・検討を進めていくことといたしました。


以上の取り組みの具体的内容については、11月2日開催予定の第2回コンプライアンス委員会において審議、決定してまいります(コンプライアンス体制にかかわる重要事項については、さらに取締役会で決議いたします)。    


以上